小豆はむくみと解毒の薬

小豆の基礎知識

 

 

小豆はお汁粉やアンコなどの原料として日本でも古くから親しまれている食材のひとつです。もともとの原産地は東アジアですが、一時期はリョクトウの変種やインゲンマメ属の一種として分類された経緯もあって、インド原産とも誤解されているようです。

 

しかしルーツを辿ると、祖先である野生種のヤブツルアズキが日本からヒマラヤ山脈の照葉樹林一帯に分布していて、栽培種のアズキもこのヤブツルアズキと同じ遺伝的な特徴を持っています。

 

日本での食材としての歴史は縄文遺跡からも発掘されている程古く、古事記にも小豆に関する記述があるそうです。

 

小豆には約20%の比重のタンパク質が含まれている他、特に赤い品種の皮にはアントシアニンも含まれ、亜鉛などのミネラル分も豊富です。又、小豆はビタミンB1に関しても玄米に近い量を含むとされています。

 

ビタミンB1には糖質をエネルギーに変える作用があるので、疲労物質が筋肉内に糖質が蓄積するのを防いでくれる働きがあり、疲労回復、肩こり、だるさ、筋肉痛、夏バテなどに効果を発揮します。

 

日本での小豆の品種としては、丹波、馬路、備中、美方、あかね、ほくと、とよみなどの大納言、えりも、しゅまり、きたのおとめ、さほろなど普通小豆の中納言、が代表的なものですが、丹波白小豆、備中白小豆、北海道白小豆、黒小豆など個別に有名なものもあります。